睡眠時無呼吸症候群 (SAS)とは気道の閉塞などが原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。
日本人では約200〜300万人の潜在患者がいます。
早期に適切なCPAP療法を行い、生活習慣病をコントロールしましょう。
睡眠時無呼吸症候群は全身疾患です
睡眠時無呼吸症候群は呼吸が止まったり、いびきをかくことから局所の病気と思われがちですが、睡眠不足や低酸素により、眠気だけではなく生活習慣病を引き起こすといわれています。
このことから、生活習慣病の発症と悪化を引き起こすと考えられます。
また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を患っている方は、高い率で睡眠時無呼吸症候群が合併していることがわかっています。特に薬が効かない高血圧(薬剤抵抗性高血圧)の方の約80%に睡眠時無呼吸症候群が合併しており、薬が効かない原因は睡眠時無呼吸症候群が原因ではないかとも言われています。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状
睡眠時無呼吸症候群は睡眠を妨げることにより、以下のような症状を引き起こすことがあります。
● 日中の眠気
● 大きないびき
● 起床時の頭痛
● 熟睡感がない など
睡眠時無呼吸症候群 セルフチェック
「夜こんなことはありませんか」の項目でチェックが2つ以上あり、
その他の項目にも該当する場合は、無呼吸睡眠症候群が疑われます。
■夜こんなことはありませんか
□ | いびきをいつもかく |
□ | 睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある |
□ | 苦しくて目が覚める |
□ | 睡夜トイレに何度も起きる |
□ | 口が渇く |
□ | 胸焼けがする |
■病気で困っていませんか
□ | 高血圧なのに薬がよく効かない |
□ | 心臓の病気がある |
□ | 肥満や糖尿病である |
□ | 痛風や脂肪肝である |
■他にこんなことはありませんか
□ | いつも眠い、居眠りする |
□ | だるい、疲れる |
□ | 仕事に集中できない |
□ | 起床時の頭痛 |
検査方法
1. 簡単な問診・アンケート
日中の眠気、生活習慣に関するアンケートを行います。
2. 自宅での簡易検査
寝る前に腕に簡単な検査装置を装着して就寝します。
3. 診断
検査により、無呼吸や低呼吸の重症度がわかります。
さらに詳しい検査が必要かどうかを判断します。
早期にCPAP治療の導入を必要とする場合があります。
CPAP治療とは(健康保険が適用になります)
適切な治療を行うことで、日中の眠気や倦怠感などの症状がなくなり、合併症の予防、改善をすることができます。
軽症の方は減量や飲酒を控えるなどの生活習慣改善により症状が軽減したり、なくなることもあります。
中〜重症の方は、鼻マスクによるCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)という治療を行います。
睡眠時、鼻マスクから気道に空気を送り込み、気道の閉塞を防いで無呼吸を是正する一般的な治療方法です。
CPAP治療についての詳細は「睡眠時無呼吸なおそう.com」をご覧ください。
睡眠時無呼吸症候群 (SAS)とは気道の閉塞などが原因で、睡眠中に何回も呼吸が止まる病気です。日本人では約200〜300万人の潜在患者がいます。早期に適切なCPAP療法を行い、生活習慣病をコントロールしましょう。
CPAP治療についての詳細は「睡眠時無呼吸なおそう.com」をご覧ください。